橋渡し記　[轟]

すっかり忘却の彼方にあった「周旋カテゴリ」を忍びやかに復活させ、今回は「スクリューブレイカー」を簡単に紹介したいと思う。「ハード末期のソフトは名作が多い」（※大玉に触れるのは控えたい）の法則が見事当てはまった！というのが第一の感想だ。ステージ数ややり込み要素が豊富な訳ではないので総プレイ時間はせいぜい10時間程度だけど、完成度がひたすら高い！半狂乱でタイプしたからかなりの長文だけど、暇すぎて死にそうな時に読んでみてね！

応用への核たる「基礎（＝根幹となるアクション・ギミックの種類）」が少ないため、ライトユーザーでも取っつき易い全11面の通常マップと、ステージ開始直後に「絶対無理だろ！」とGBAを叩きつけて粉微塵にしたくなるような絶望感溢れる全6面のシークレットマップ、この棲み分けが素晴らしい。「大目に設定された自機の体力」＋「随所に配置された回復箇所」＋「軽微なゲームオーバーペナルティ」と至れり尽くせりな仕様で、敷居を極限まで下げようという意志がみられる。（ゴリ押しという選択肢は常にプレイヤーに与えられる。）

逆にシークレットマップでは平気で「一発死系トラップ」が配置されたりと、マゾゲーマーが涙目で踊り狂うこと請け合いな作りになっている。一時はSDKシリーズでぶいぶい言わせていた遠藤も、40回以上同じ場所で足止めを食らった時は、血圧が危険な程上昇した。しかしここで大切なのは、ここで要求されるのは「既出アクションやギミックの新たな使用法」、つまり「通常マップの応用」の範疇を越えないということである。そのため、パズルゲームにも似た発想がプレイヤーに求められる作りになっており、難所を越えた時の喜びも一入のハズ。

気味が悪い程ヨイショしてるけど、とにかく久々に当たりでした。投げ売られているのを見たら手にとってみて下さい。因みにそこはかとなく振動します。