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2008年06月

誰が為に

意外と中古で見掛けない

「『不朽の名作』なんて月並みな宣伝文句が掲げられる物は、得てして思い出補正が掛かるもの。」そんな風に考えていた時期が俺にもありました。強力に根付く「思い出補正」効果でGBソフトランク(遠藤調べ)一位の記録を10年以上更新してきた「ドンキーコング」が遂に後退。期待の新星・「カエルの為に鐘は鳴る」が僅か一週間という短い期間で、08年上半期ベストGB賞を受賞、2D8B時代から3年間に渡って続いた「買う買う詐欺」に終止符が打たれた。

どちらでも 同 じ ではありませんか

Actの緊張感、RPGの駆け引き等、本質にある旨みだけを寄せ集めた平易なシステムと、予想の斜め上を行くシナリオやテキストが、脱力感漂う童話のような雰囲気の中で綺麗に収まっている。累計プレー時間5時間弱、胸を張ってお勧め出来る「不朽の名作」でした。可愛らしい世界観と二頭身キャラでチビっ子と落とし、黒い台詞連発な内容で大きなチビっ子を魅了するとは、隙がない。一筋縄では行かないEDとその周辺イベントもお気に入り。

国民的射的

やや出遅れた感は否めないけど、遂に俺も「脳トレ」(脳を射抜くリンクのボウガントレーニングを始めました。内容は単純明快、練習→本番を繰り返して己の限界に挑むのみ。的以外の「撃てるオブジェクト」が細かく配置されているので自分なりの射的ルートが組めると益々面白くなる。単純ながら奥が深い。以前「ガンバレット」で鍛えた俺の腕前は未だ衰えを見せず、今日も意図せずニワトリを誤射した。(-100点)

極楽鳥

長いこと積んでた「ワリオランド2」をクリア。まさか51もステージがあるとは…一周した段階で達成率50%とか我が目を疑うだろフツーに。不死身というシステムがとなって「失敗→再スタート」を延々と繰り返すことを強いられるので、忍耐力のある方・自分を追いつめたい方にお勧め。ステージ分岐の自力発見は結構難しいので、壊せる床とか壁を常に疑いながら虱潰しに検証したい方にもお勧め。

通常ステージはやや冗長に感じたが、全宝・地図回収後に解禁される「ホントの最終話」が熱い。「本編だとそんなテク必要なかったじゃねーか!」怒髪天衝きまくりな鬼畜面を、TA形式で駆け抜けるのが爽快。本編からの位置づけとしては「スクリューブレイカー」における「隠し部屋」や、「風のクロノア」における「EXビジョン」に近い。おまけゲーの「FLAGMAN DD」も、十字キーの配置に合わせて旗が揚がるので、「GBギャラリー3」のそれより格段に遊びやすい。

green chord

記憶する限り、生涯3本目に触れたGBソフトが「6つの金貨」だった。親の居ない隙をみて祖父母に「散歩へ行きたい。」と言いだし、そ知らぬ顔でゲームショップへ連れ込んだ挙げ句ねだり倒した。孫パワー恐るべし。箱説の大切さなど欠片も理解していない当時の俺は、ものの数週間で両方紛失したが、先日800円で見つけたので買い戻した。

無事にお城も奪還、めでたしめでたし。ゲームオーバーになると取得した金貨が全て無効になり、つまり各面のボスとの再戦を余儀なくされるのだが、この仕様に当時の俺は泣かされた。煌びやかなBGMと共に無情にも上空へ消える金貨を見て、ある種の悟りを開きかけた。100コイン=1UPの概念を大きく覆した、「スロットで残機を増やす」というシステムを一切利用しなかったのが原因だと思う。守銭奴の如く頑なにコインの支払いを拒み続けた俺は、暫くワリオ城に辿り着けなかった。

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